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大阪・堺の注文住宅 ダイクス建設

ダイクス建設の家づくりのこだわり

ダイクス建設の家づくりのこだわりをコラム形式で掲載していきます。

 

VOL.1
耐震性のこだわり

 
我々のような工務店が、お施主様の家を建築する上で最も重要視しなければいけないことは何なのか。これは、お客様の家を着工する度にいつも私が思うことです。

「デザイン」「暮らしやすさ」「心地よさ」「省エネ」などたくさんの大事なことはあるのですが、全てにおいて軸となることは、やはり「安心」ということだと思います。
この「安心」を感じてもらえるような家でなければ、いくらデザインが良くても、間取りが使いやすくても、省エネであっても、家族が楽しく快適に暮らせる家にはなりえません。

しかしながら、この「安心」というものは、通常の生活が続いている間は、そこに暮らす方にとって特に感じないものでもあります。つまり「不安」を感じないということです。
ですが、ひとたび大きな地震に見舞われると、「安心」も「不安」も一気に感じてしまうものです。
だからこそ、家の造り手である我々が最も重要視しなければいけないものだと思うのです。
万が一、将来的に「大地震」が来ても、「家の中が一番安全だ」と心から思えるような家を建てることは、工務店として何よりもこだわるべきだと私は考えます。

そこで、考えなければいけないのは「安心な家を建てるために何をすべきか」ということになります。
それは簡単に言うと、「構造躯体を耐震性の高いものにする」ということです。
では、「耐震性の高い構造躯体」とは何か。
建物には「木造軸組」「2×4」や「鉄骨造」「鉄筋コンクリート造」といくつかの工法があります。「どれが最も耐震性が高いのか」という答えは、そんなに単純ではありません。コストも関係してきますので、「鉄筋コンクリート造」のように耐震性は優れているかもしれないけれど、住宅として選択する際にはコスト的に現実的でないものあります。
そういうことも踏まえると、一般的には、木造の家を建てるという方が非常に多いと思います。では、木造で建てる場合、どんな工法が「安心」なのか、ということになります。
一般的な在来木造を改良するのが良いのか、いっそのこと2×4工法を採用する方が良いのか…。我々も数多い技術の中から試行錯誤しながら選択してきました。

その中で、今から20年近く前にダイクス建設が選択したのが「SE構法」という構造躯体です。
この「SE構法」と一般の在来木造と何が違うのか、これを「安心」という視点から考えてみます。
 
まず、在来木造とは、柱と梁を組み上げて構造を形成する、よく見かける木造軸組み工法です。柱と梁はただ組んでいるだけなので、接合部には強度はありません。これだけだと地震で簡単に壊れます。そこで、壊れないように「筋交い」という斜めの木材をたくさん入れたり、合板を貼ったりして強度を上げていくことになります。これらを「耐力壁」と呼びます。
当然ですが、より多く「耐力壁」を入れた方が丈夫になるのですが、その分空間を邪魔するので、窓が小さくなったり、リビングとかにいらない壁が生じたりします。よって、どのくらいこの「耐力壁」が必要なのかという塩梅が難しいわけです。配置のバランスが悪いと逆に地震で壊れやすくもなります。
一応「建築基準法」では略式計算で床面積あたりその数は決まっているのですが、建築物はそんなに単純ではないし、なにより「建築基準法」は安全率がギリギリの基準なので、これだけで安心とはとても言えません。
しかし、今の法律ではこのままの単純な基準で建てても違法ではないので、そのような家が数多く建っているのが現実です。

一方、「鉄骨造」や「鉄筋コンクリート造」ではこんな単純な手法は取っておらず、全て「許容応力度構造計算」という手法で構造躯体を決定しています。これは、建物の重さや台風等に影響する面積などをインプットして、そこに加わる地震力や風圧力を計算したときに、そこで壊れないように、何度もシミュレーションをしながら各構造部材を決定していく手法です。
「一般的な在来木造でもこれをやるべき」という専門家の意見は根強いのですが、現実的に手間やコストがかかり、なにより対応できる工務店が少ないということで、まだ義務化されていません。

そこで、ダイクス建設が採用している「SE構法」ということになります。
「SE構法」は木造ではあるのですが、柱と梁の接合部はすべて特殊な金物を使っています。かなり強固に接合できるので、柱と梁だけでもある程度の耐震性を実現できます。もちろん耐力壁は使用するのですが、その数は在来木造と比べるとかなり少なくなります。なので、大きな空間や開口部が安全に実現できるという大きな特徴があるのです。
また、その安全性の裏付けも、「鉄筋コンクリート造」と同様の「許容応力度構造計算」を行っているので、数値的な裏付けで安全性を担保しているのが、木造でも画期的であったのです。
正直なところ、コストは一般的な木造住宅と比べると少々高くなります。本来は義務化されていない「許容応力度構造計算」を行うので、その費用も掛かります。これらは「キッチン」や「床材」などのように目に見える部分ではないので、お客様に提案する際にコストアップになることは営業的に不利なのですが、これで「安心」を確実にお客様に提供できるなら、と、今から20年ほど前に採用を決めました。
もちろん、「鉄筋コンクリート造」や「鉄骨造」ほどのコストアップにはなりませんし、温かみのある木造の家という点は変わらないので、それ以来「SE構法」を標準採用としてこの「安心」な家を建て続けているわけです。
冒頭に述べましたが、この平和な時代では、この「安心」という価値観は当たり前と思いがちです。なので、在来木造なのに、耐震性をギリギリにして無理に吹き抜けを作ったり、壁の少ない大きなリビング空間を設計したり、ビルトインガレージのような大きな開口部を設計したり、というようなことが、よその会社ではまだまだ行われています。
しかし、東日本大震災や阪神大震災のような大地震が来ると、その重要さに改めて思い知る、という繰り返しのような気がします。

ダイクス建設では、この「SE構法」という日本でも最先端の技術を生かして、これからも「安心」というものを軸にしながら、その上で、お客様一人ひとりのこだわりやご要望を叶えるべく、「快適」で「暮らしやすい」、お客様がずっと喜んで暮らすことのできる家を提供し続けたいと考えています。
 

ダイクス建設(株)代表取締役 吉田 峰隆